腕をなくしてもなお、笑顔でルフィの無事を喜べる真のかっこよさ
ルフィを傷つけたことでシャンクスが怒り、山賊たちに宣戦布告した後。
⇒ 「どんな理由があろうと!! おれは友達を傷つける奴は許さない!!!!」
部下たちを一蹴したことで取り残された山賊の頭、ヒグマは追い詰められます。
言い訳をして何とか逃れようとしますが、それもシャンクスに払い除けられます。
「どの道 賞金首だろう」
これで助からないと悟ったヒグマは、ルフィを連れたまま煙幕を使ってその場を逃げ出します。
シャンクスたちが探す間に逃げた先は、海。
山賊が海に逃げるなんて…という心理を逆手にとったということみたいです。
無事に逃げ延びたと思ったヒグマは、用済みとなったルフィを海に蹴り落とします。
海へ落とされていく最中、なぜルフィが山賊につっかかっていったのかがわかる回想へとシーンが移ります。
「おれァ ああいう腰ヌケを見るとムカムカしてくんだ」
「海賊なんてあんなモンだ カッコばっかで」
「やめろ!!!」
「シャンクス達をバカにするなよ!!!」
ルフィが敵わないとわかっても譲れなかったこと。
それはまさにシャンクスのことだったんです。
悪魔の実の副作用で泳げないルフィは、海に落とされたことで溺れてしまいます。
それを見て高笑いをするヒグマですが、次の瞬間―――
近海の主と呼ばれる怪物に襲われてしまいます。
ルフィにも気付いた近海の主は、次のターゲットとしてルフィへと向かってきます。
もう食べられる…! そう思ったとき、シャンクスに助けられます。
「失せろ」
そしてルフィを救ったシャンクスが口にしたのは、何よりもまず感謝の言葉でした。
なぜルフィが山賊とケンカになったのかもマキノに聞いて知ったシャンクスは言います。
「恩にきるよルフィ マキノさんから全部聞いたぞ
おれ達のために戦ってくれてたんだな」
その間も泣き続けるルフィ。
そんなルフィになだめるように言うシャンクス。
「おい泣くな 男だろ?」
「…だってよ…!!! ……………!!!
ジャングズ…!!! ……………!!!」
しかしルフィが泣いていたのは、怖かったから、助かったからではありませんでした。
「腕が!!!」
ルフィを怪物から守るため、自らの腕を犠牲にしていたシャンクス。
それでも彼は言います。「良かった」と。
「安いもんだ 腕の一本くらい…。無事でよかった」
これほど大きな男がいるでしょうか。
その言葉に、ルフィの慟哭が海に響き渡ります――――――。