ルフィの誓いと冒険、その始まりの約束
ルフィのいる村に長らく滞在していたシャンクス達ですが、次の航海を最後に村には戻らないと決めます。
その新たな旅立ちに、ルフィが見送りに出ます。
これまではシャンクス達に航海に連れて行ってもらおうとお願いしていたルフィでしたが、海の厳しさも知り、最後とわかっても連れて行ってほしいとは言いませんでした。
そこにはある決意がありました。
それは、自分自身が海賊となって海を目指すということ。
「自分でなることにしたんだ 海賊には」
そんなルフィに、シャンクスは鼓舞するように言葉をかけます。
「お前なんかが海賊になれるか!!!」
そう言われてもルフィの決意は固く、すぐに答えを返します。
「なる!!!」
「おれはいつかこの一味にも負けない仲間を集めて!!
世界一の財宝を見つけて!!!」
「海賊王になってやる!!!」
その言葉を聞いて、我が子の成長を見守るような表情を浮かべるシャンクスの船員たち。
「ほう…!! おれ達を越えるのか」
シャンクスも嬉しそうな顔でその決意に応えます。
そして、おもむろに頭の麦わら帽子を取り・・・
「……… じゃあ…」
「この帽子を お前に預ける」
麦わら帽子をかぶせられ驚くルフィですが、その帽子の陰で涙を隠し、ぐっと鳴き声を堪えます。
「おれの大切な帽子だ
いつかきっと返しに来い 立派な海賊になってな」
そしてそのまま、シャンクス達は次の航海へと船を進めます。
ルフィの未来の成長を想像した、シャンクスなりの激励なのでしょうね。
これが、「麦わらの」ルフィ誕生の一幕となります。
ルフィの冒険の始まりと、シャンクスとの約束がどんな形で果たされるのか、とても印象的なシーンでした。