コビーの揺るぎない決意の言葉
モーガンを撃破したルフィとゾロですが、なんと海兵たちは喜びます。
「解放された!!! モーガンの支配が終わったァ!!!」
そんな中、空腹が限界を超えたゾロが倒れてしまいます。
食事を取りながら今後の事を話す一行。
ルフィとゾロは”偉大なる航路”をすぐに目指し、コビーは町に残ります。
「ルフィさん ぼくらは…!!
つきあいは短いけど 友達ですよね!!!」
「ああ 別れちゃうけどな
ずっと友達だ」
小さい時から友達が少なかったコビーにとって、自分のために戦ってくれる友がいることが嬉しかったのでした。
談笑しているところへ、海兵がやってきます。
「君らが海賊だというのは本当かね…」
海軍として、海賊と名乗るものを留めておくわけにはいかない。
不義理だが町を去るよう促します。
ルフィとゾロは、コビーには声をかけず立ち去ろうとします。
「君も仲間じゃないのか?」
海兵がコビーに尋ねます。
「ぼくは彼らの…
仲間じゃありません!!!」
ルフィの”ずっと友達だ”という言葉を胸に、コビーは答えます。
さらに、海兵はルフィにも尋ねます。
「本当かね?」
ルフィはどちらとも言わず、ある事実を告げようとします。
「おれ こいつが今まで何やってたか知ってるよ」
コビーがアルビダの元で雑用係をしていたことを指していると気づくコビー。
もし海賊船にいたことがわかってしまうと、海軍への入隊はできません。
焦るコビーは、止めるためにルフィを殴ってしまいます。
「やめて下さいよ!!!!」
それに対し、ルフィは反撃します。
「やったな このヤロォ」
その一部始終を見た海兵は、ルフィ達に立ち去るよう告げます。
「君らが仲間じゃない事はよくわかった!!!
今すぐこの町を立ち去りなさい!!!」
それでコビーはピンときます。
(わざとか…!!! 僕のために!!!)
(また…!! 僕は最後の最後まであの人に頼ってしまった!!!)
(何も変わってないじゃないか!!! ぼくは…!! バカか…!!?)
ルフィが繋げてくれたチャンスを棒に振るわけにはいかない。
コビーは決意して海軍中佐に伝えます。
「僕を海軍に入れて下さい!!!
雑用だって 何だって喜んでやります!! 海兵になるためなら!!!」
しかし、海兵の中からは反対意見も。
「悪いがね 私はまだ君を信用しきれない
海賊が海軍のスパイになるという例もある
まずは君の素性を調べて………」
これを、コビーは遮ります。
「ぼくは!!!」
「海軍将校になる男です!!!!」
その信念を宿した目を前に、中佐は入隊を許可します。
海賊王を目指すというルフィを否定していたコビーが、その対極に位置するような「海軍将校」を口にする。
ルフィと出会ってひと回りも、ふた回りも大きくなったコビーの揺るぎない決意の言葉です。