悲しみと後悔と不安を拭って立ち上がるカヤの決意
クラハドールが海賊であることを知ったウソップに、無理やり連れて行かれそうになったカヤ。
突然のウソップの変わりぶりに混乱し、悪夢により早朝に目が覚めます。
「わからない…ウソップさんが…あんな行動をとるなんて…」
クラハドールに相談しようと部屋に行くと、そこにいたのは血まみれで倒れている執事・メリーでした。
メリーには息があり、彼の口から真実が告げられます。
「クラハドール!!! あいつに…やられました…!!!
あいつは…海賊です…!!!」
「じゃあ昨日…ウソップさんが言ってたことは…!!!」
カヤの謎も解けてきます。
「ええ…!! 今思えば彼は一人この事実を知り必死に我々を助けようとしていたのです…!!
それなのに…我々は誰一人 彼の言葉を聞き入れようとしなかった!!」
カヤはウソップの言葉を思い出します。
(明日になれば全部真実がわかる!!!)
(とにかく今は逃げろ!!! 言うことを聞いてくれ!!!)
「わたし…!!! 彼になんてことを…」
後悔の涙が流れますが、メリーは傷が深く重傷、屋敷の人はすべて引き払っている状況です。
取り乱すカヤに、メリーは冷静に今すべきことを考えるのだと伝えます。
事件はまだ起こっていないこと。
クラハドールは仲間を呼びに外へ出かけたこと。
クラハドールの狙いは財産であろうこと。
メリーは屋敷や財産ならすべて渡してしまえ、命をはって守るものではないと伝えたうえでカヤに対応を託します。
「酷なことに…今クラハドールを止められるのはあなただけなのです!
やれますか?これは責任ではありません…!!」
カヤは涙を拭い、応えます。
「わかってる」
「私だって…!!逃げちゃいけない事態(とき)くらいわかるつもり!! クラハドールと話をつけに行くわ…!!」
悲しみと後悔と不安を押しつぶし、今自分にできることをやりきる決意がみえる言葉でした。