元クロネコ海賊団の船長であるキャプテン・クロと対峙したルフィたち。
そこへキャプテン・クロ(クラハドール)を止めるためカヤがやってきます。
全財産を渡すから村を出て行くよう説得を試みますが、クロには当然届きません。
クロの目的は財産のほかにもう一つ、「平穏」があるからです。
そのためには、カヤの死と遺書が必要だと。
説得ができないと知りますが、カヤの決意はかわりません。
銃を取り出しクロへと向けます。
「村から出ていって!!!」
そんなカヤにクロは口を開きます。
「なるほど…この3年であなたもだいぶ立派になられたものだ…」
続けて、思い出を語ります。
3年間ともに過ごしたカヤとの思い出を振り返り、すべてはこの計画のためだと告げます。
クラハドールではなく、キャプテン・クロとしての顔で。
良き思い出と思っていた過去を踏みにじられ、カヤは銃を持つ手から力が抜けてしまいます。
そんなクロに一撃を放ったルフィ。
ウソップは子分たちにカヤを連れて逃げるように促します。
「カヤを守れ」
子分たちに連れて行かれたカヤを海賊ジャンゴが追いかけます。
ジャンゴ一人とはいえ強敵、しかもカヤは身体が弱く長くは動けません。
助けに向かいたいウソップですが、自身も大怪我で動けません。
「ぢ…ぢぎしょう!! 体が…うごがねェよ………!!!」
それを見たクロは笑い飛ばします。
「まァまァそこで倒れてた方が安全だろうよ
貴様がジャンゴに追いついた所で所詮敵わねェ相手だ」
それでも動くことをやめるわけにはいかない。
「敵わなくたって…守るんだ……!!! あいつらは俺が守る!!!!」
ウソをつくだけだったかもしれない。
そんなウソップが本当に守りたいと思ったからこそ動き、傷ついてこうなった。
ルフィとクロの戦いが始まるとき、クロに「他所者のお前がなぜこの村のことに首を突っ込むのか」と聞かれたとき、ルフィはこう答えます。
「死なせたくない男が この村にいるからだ!!!」
傷つき、もがくことができるウソップだからこそ、ルフィを動かしたのだと思います。