己で決めた野望と夢、口を挟めるのは己のみ
ルフィたちが”偉大なる航路”に入ったというギンから話を聞くと、信じられない言葉が返ってきました。
「わからねェのは事実さ 信じられねェんだ…
”偉大なる航路”に入って七日目のあの海での出来事が現実なのか…夢なのかまだ頭の中で整理がつかねェでいるんだ」
「…突然 現れた…
たった一人の男に50隻の艦隊が壊滅させられたなんて…!!!!」
その男の特徴として、鷹の目のように鋭い目をしていたと言います。
偉大なる航路に入ったこともあるゼフが答えます。
「…そりゃあ…”鷹の目の男”に違いねェな…」
「お前が確かにその男の目を”鷹”のように感じたかどうかは証拠にはならねェが そんな事をしでかす事そのものご奴である充分な証拠だ…!!」
そんなとんでもない”鷹の目の男”のことを、ゾロは「おれの探している男」と言います。
しかし、50隻もの艦隊を潰されるなど尋常ではありません。
何か恨みを買ったのではとサンジが聞きますが、全く身に覚えはないと。
ゼフによると、それが「昼寝を邪魔した」そんな些細なことでも起き得るのが”偉大なる航路”だといいます。
それを聞きルフィは楽しみだと体を震わせます。
同時に、ゾロはにとっての目標も定まりました。
「でもこれでおれの目的は完全に”偉大なる航路”にしぼられた あの男はそこにいるんだ!!!」
そんな夢と目標を口にする二人に、サンジは呟きます。
「…ばかじゃねェのか お前ら真っ先に死ぬタイプだな」
ゾロは返します。
「当たってるけどな…バカは余計だ…」
「剣士として最強を目指すと決めた時から命なんてとうに捨ててる このおれをバカと呼んでいいのはそれを決めたおれだけだ」
それを聞いたサンジは…
「……けっ ばかばかしい」
そう言いますが、ゼフには思うところがあるようで口元で笑みを浮かべていました。