ナミの”本性”を見抜くためにとったゾロの命を賭した行動
ナミを追って海上レストラン・バラティエからアーロンパークへとやってきたゾロとウソップ。
ウソップは魚人に追われているところをノジコに助けられますが、そこで信じられない話を聞かされます。
ナミはこの村を支配しているアーロン一味だと言うのです。
しかし、アーロン一味に捕まってしまったゾロは実際にその姿を目の当たりにします。
「我らがアーロン一味の誇る有能な”測量士”だ」
「測量…!? …おいナミ!!!
何でお前がコイツらと仲良くやってんだ…!!」
にわかには信じられないゾロ。
しかし目の前にはアーロンと親しげに話しているナミがいます。
「これがテメェの本性か!?」
「………そうよ おどろいた? 私はアーロン一味の幹部 もともと海賊なの」
悪気を感じさせることもなく言うナミ。
それを笑いながらアーロンが説明します。
「シャハハハハ…まんまとダマされてたわけだな
こいつは金のためなら親の死さえも忘れることのできる冷血な魔女の様な女さ!!」
「……!!!」
ナミは先ほどのポーカーフェイスを一瞬崩し、口を噛み締めました。
それを見逃さなかったゾロ。
「なるほどね…まぁおれはもともとコイツを信用してたわけじゃねェ
たとえ殺人鬼だろうと別に驚きゃしねェよ」
「おれは最初っから てめェがこういうロクでもねェ女だと見切ってた」
「フン…だったら話が早いわ ダマされてたと理解できたら宝も航海術もあきらめて消えてくれる?目障りだから!!」
ナミがそう言ったそばから、ゾロは後ろのプールにそのまま飛び降ります。
手足を縛られたまま…。
アーロン一味も騒然としますが、ナミはそこへ飛び込みます。
ゾロを抱えて上がってきたナミ。
「何のつもりよ…」
「てめェこそ何のつもりだ
人一人も見殺しにできねェような小物が…粋がってんじゃねェぞ!!!」
「………さっさと助けやがれバカ 死ぬかと思ったぜ…」
ゾロにはわかっていたのでした。
詳細はわからないが、ナミには何か言えない事情があるのだと。
そして、ナミは”仲間”を見殺しにはできない優しい人物なのだと。
一歩間違えば自分の命がなくなる状況で、ナミを信じていたからこそ取れた行動でした。