「口先だけでも親になりたい あいつら…私の子でしょ?」

「口先だけでも親になりたい あいつら…私の子でしょ?」
ベルメール
第78話「”ベルメールさん”」

血のつながりはなくとも子を守るベルメールの想い

ナミがアーロン一味にいることに何か理由があると察したウソップ。

バラティエから到着したルフィやサンジたちと合流したメンバーのところへ、ノジコが現れます。

すべてを話すからナミに関わることなく村から出て行ってほしいと。

そして、ナミの過去が語られるのでした。

―――8年前。

ナミとノジコは養母であるベルメールと暮らしていました。

本を盗んでくるなどイタズラ(?)が多いものの、お金はないけれど仲の良い家族でした。

ナミが欲しかったのは航海術の本。

ナミの夢は”世界地図”を作ることでした。


「私は私の航海術で世界中の海を旅して 自分の目で見た”世界地図”を作るの!!」

「世界地図か…楽しみね! じゃあ今日描いたこの島の地図は”夢の一歩”だ!!」

ベルメールもその夢を応援します。

そんな幸せな日常ですが、些細なことでケンカが起こります。

ベルメールがナミのために作った洋服を見せたときでした。

「さ!ナミできたよ!! ベルメールブランドのオートクチュール!!」

でもナミは嬉しくありません。いつもノジコのお下がりだから。

自分も新しい服が着たいのにという気持ちが抑えられません。

ノジコと妹の古着になることについて口論になっているとき、こう口走ります。

「でも本当の姉妹じゃないじゃない!! 私達 血がつながってないもん!!」

ベルメールはとっさに手が出てしまいます。

“血のつながり”ではなく自分たちは”家族”だと思っているから。

「血がつながってないから何!!?
 そんなのどうだっていいじゃない!! そんなバカなこと二度と口にしないで!!」

それに対して反論するナミ。引っ込みがつきません。

「………なによ!!ベルメールさんだって本当のお母さんじゃないじゃない 私達なんて本当はいない方がいいんでしょ!!?
 そしたらちゃんとごはんも食べられるし!! 好きな服だって買えるし!! もっと自由になれるもんね!!」

「私…!! どうせ拾われるならもっとお金持ちの家がよかった!!!」

その言葉にショックを受けたベルメールはつい言ってしまいます。

「もうあんたなんか知らない!! そんなに家がイヤならどこへでも出て行くといいわ!!!」

ナミは出て行き、ノジコは二人の間を取り持ちナミを迎えにいきます。

家出をしたナミは、ゲンゾウの家へ。

ナミもベルメールが嫌なのではなく、自分達がいると貧乏になってしまうことへの遠慮があったのでした。

そして、ゲンゾウから”拾われた”当時のことを聞きます。

嵐の日…海兵になったベルメールが村に戻ってきたときのことです。

3歳のノジコと赤ん坊のナミを抱いて、「その子達を助けて!!!!」と。

当時、自分が瀕死になっていてそのまま目を閉じてしまおうとしたとき…ナミを抱いたノジコがやってきたといいます。

ベルメールは死ぬ気力も失せ、二人を育てることに決めたのでした。

その話を聞き、家に戻ることにしたナミ。

しかしそこへ、あのアーロンがやってきたのでした。

アーロンが要求したのは年貢。
大人一人につき10万ベリー、子供一人につき5万ベリーです。

そしてそれはベルメールの家にもやってきます。

ベルメールはアーロンと対峙しますが、魚人の能力に歯が立ちません。

ノジコとナミは外に出ていたため見つかっておらず、ゲンゾウたちは2人を逃がすことに決めました。

子供だけの航海は無謀だとしても、このままでは海賊たちに蹂躙されるだけだから。

ゲンゾウはその計画で重症のベルメールと小声で話をします。

ベルメールの貯金は10万ベリー。
大人一人としてカウントすれば年貢は足りることになります。

「……さァ ベルメール………!! さっさと大人一人分払ってしまいなさい
 今日は夕食に招待されたんだったな…! せっかくの料理が冷めてしまう…」

とっさの判断で上手にごまかすゲンゾウ。

ノジコとナミには村の人たちが言い聞かせます。

「わかるな?ノジコ ナミ…!! ベルメールとお前達には親子である証拠がない」

2人が助かるにはこの方法しかないのだと。

ナミは村にいたいと涙を流しますが、ノジコはベルメールが助かるのだからとナミを連れていこうとします。

そこへ10万ベリーを払ったベルメールが、アーロンに言います。


「子供二人で10万ベリー……!! それは私の娘達の分 私の分は足りないわ」

ベルメールは涙を流し、想いを告げます。

「ゲンさん ごめんなさい…
 私…!! 家族がいないなんて言えないや」

「たとえ命を落としても………!!
 口先だけでも親になりたい あいつら…私の子でしょ?

ベルメール、ノジコ、ナミ。

互いに血のつながりはない。

それでも、3人は親子であり命を賭けるに値することだというベルメールの強い想いが感じられるシーンです。

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