チョッパーがDr.ヒルルクのために”アミウダケ”を採ってくるシーン

チョッパーがDr.ヒルルクのために”アミウダケ”を採ってくるシーン

「やれるさチョッパー お前はこんなに優しいじゃねェか…!!!」

チョッパー&Dr.ヒルルク
第143話「”不器用”」

傷ついてもヒルルクのために万能薬を探す優しきチョッパーの行動

Dr.ヒルルクとチョッパーの楽しい生活

しかしそれは長くは続きませんでした。

1年が経った頃、チョッパーのケガが快復したとしてヒルルクは”退院”を告げます。

「じゃ…達者でな…退院おめでとう」
「え?」
「もうキズは完治したんだ………!! おれがまだおめェの面倒を見る義理があんのか? …おめェはこれから好きに生きるといい さァ出てけ おれァ研究で忙しいんだ」

そして、外に閉め出します。

チョッパーは一緒に住みたい一心でヒルルクを説得しようとします。

「ドクター!!! おれもう絶対迷惑かけねェから!! 中に入れてくれよ!!!」
「ドクター!!! 毎日肩もみするよ!!! お茶もくむし掃除もするし!!! だからお願いだよ!! ここにおいて!!!」
「おれ友達なんかいないし!!! 行くとこなんてないんだよ!!! ドクター!!!」

開く気配がないことで、チョッパーはある行動に出ます。

ドシー…ン!!

なんと自ら壁に激突して”ケガ”をしたのでした。ヒルルクに診てもらうために。

それほどまでにヒルルクと離れたくないチョッパー。

しかし…

返ってきたのは銃弾でした。

頬をかすめるとともに鬼の形相でこう言い放ちます。

「行け!!! 海へでもどこへでも!!! 二度とここへ帰って来るな!!!」

チョッパーが見えなくなった後、ヒルルクは涙を流すのでした。

「許せチョッパー………!!!!」

その理由は、ヒルルクの命はもう長くないからでした。

自分の死に目をチョッパーに見せるわけにはいかないと。

「考えても見ろ…!! やっと出会えたおれはたった一人の仲間だぜ…そいつが目の前でいきなり死んだとすりゃあいつは一体どうなる………!!?」

「おれ達ァ似てるのさ…だが…だからせめて最後に教えてやるんだ お前にだって何でもできるんだってよ…!! おれが桜を咲かすことで!!!」

Dr.くれはに話していた病のことをこっそり聞いていたチョッパー。

ヒルルクの部屋へ戻り、何かを調べた後、荷物をもって森の中へ歩き出します。

自分を撃ったヒルルクと、決して撃たないと言ったヒルルクを思い返しながら。

途中、チョッパーはトナカイの群れと遭遇します。

かつて鼻が青いこと、ヒトヒトの実を食べてヒトトナカイになったことでいじめられた過去。

震えながら通り過ぎようとしますが、ボスのトナカイに攻撃されます。

しかし今のチョッパーはやられっぱなしではありません。

ドクロの旗を思い出し応戦します。ヒルルクを助けるために。

一方で、ヒルルクはこの国に”桜”を咲かす研究を繰り返します。残ったわずかな命で・・・。

失敗を繰り返しますが、ドクロの旗を背に不可能はないと諦めません。

お互いに互いを想いながら道を進みます。

そうして、チョッパーは目的のキノコを見つけます。

ヒルルクを最初に手伝ったときに聞いた、万病に効く薬になるというキノコです。

「あった ”アミウダケ”……… あれだ!!」

見つけたものの、帰り道は険しく、さらに先のトナカイの群れがまた襲ってきました。

それから1週間後―――

ヒルルクの元に傷だらけのチョッパーが返ってきます。

「チョッパー!!! …お前…!!! その体…どうしたんだ…!!!」

「キ゛ノ゛コ゛」

全身傷だらけで足を引きずったチョッパーがそこにいました。

「…そいつは………!! “アミウダケ”じゃねェか……お前それをおれのために………………!!?」

「生ぎててドクター………!!! …ドクターおれ医者になりたいんだよ…!!!」
「!」
「医者のやり方…教えてくれよ…!!! トナカイでも…やれるかな」

自分を想うチョッパーの気持ちが何よりも嬉しく、ヒルルクはチョッパーを抱きしめ答えるのでした。
すべての真実はその胸に秘め・・・。

「やれるさチョッパー お前はこんなに優しいじゃねェか…!!!」

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