「まったく!!!! いい人生だった!!!!」

「まったく!!!! いい人生だった!!!!」
Dr.ヒルルク
第145話「”受け継がれる意志”」

Dr.ヒルルクの誇らしき生き様と死に様

ワポルの罠によってドラム城におびき出されたDr.ヒルルク。

しかし自分がダマされただけであったことに安堵します

その言葉は国王側近のドルトンやイッシー20の心を揺さぶります。

ワポルの命令でDr.ヒルルクへの銃撃が言い渡されますが、Dr.ヒルルクは言葉を返します。

「やめておけ お前らにゃあおれは殺せねェよ」

続けて、こう問いかけます。

「人はいつ死ぬと思う…?」

「心臓を銃で撃ち抜かれた時… …違う」
「不治の病に犯された時… …違う」
「猛毒のキノコのスープを飲んだ時…… 違う!!!」

死に至るようなあらゆることも、”人が死ぬ”こととは異なると言います。

この問いへのDr.ヒルルクの答えは

「…人に 忘れられた時さ…!!!」

命が尽きても死にはしない。

受け継ぐ者がいれば、夢は生き続ける。

「おれが消えてもおれの夢はかなう 病んだ国民の心もきっと救えるさ」

自分がいなくなっても、いつかそれが叶うであろうことを信じているのでした。

「もうすぐここにバケモノがやって来る」

「おれの息子だ 手を出すな」

Dr.ヒルルクはもう幾ばくもない命を、どう終わらすか決めていたのでした。

(安心しろよチョッパー お前のキノコじゃ…おれは死なねェ)

チョッパーの気持ちが本当に嬉しかった。

そんな彼の想いが自分を死に追いやったなどと思わないように。

猛毒ではなく、別の形でその幕を終えるのでした。

「まったく!!!! いい人生だった!!!!」

そういって何かを口に運び…最後に出会えた最高の息子を想うのでした。

(ありがとうよ チョッパー)

そして、ちょうど爆発の後に城に着いたチョッパー。

我を忘れて襲いかかるチョッパーを、ドルトンが止めます。

「ヒルルクの死を笑ったことならば私が詫びる…!!! …及ばない力では君の犬死にだぞ!!!」

「もうこれ以上…この国の犠牲になるな!!!」

ドルトンに逃がされ、城から去っていくチョッパーは心に決めました。

Dr.ヒルルクの後を継ぐ意志を。

そしてDr.くれはに教えを乞います。

「医者を……教えでぐだざい゛…!!!」

「お゛れが”万能薬”に゛なる゛んだ!!! なんでも治ぜる医者になる゛んだ!!!」

「………だって……!! だっで ごの世に゛…治ぜない病気はないんだがら゛!!!!」

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