自分の怖さよりその覚悟を助けたいと思えるウソップの強さ
戻ってきた悪王ワポルを退けようと戦ったドルトンでしたが、力及ばず倒されてしまいます。
そのドルトンを助けようとしたのは、国直属の医師集団”イッシー20″でした。
「ドルトンは生きている 体が冷凍状態にあるだけだ………!! 我々に任せてくれないか…!!!」
ワポルの言いなりと思っていた彼ら。
村人も信用できないと言います。
「まて信用ならねェぞ!! ワポルに…!! 王の権力に屈したお前らにドルトンさんを任せろだと!?」
しかし”イッシー20″は自分たちの想いを口にします。
「おれ達だって医者なんだ…………!!! やつらの”強さ”にねじふせられようとも 医療の研究は常にこの国の患者達のために進めて来た!!」
「……とあるヤブ医者に………「諦めるな」と教えられたからだ…!!! もう失ってはならないんだ!! そういう…”バカな男”を…!!!」
それは命を散らせても想いを繋いだ、Dr.ヒルルクのことです。
そうしてイッシー20がドルトンを診ることになりますが、ビビは城に上ったルフィやナミのことも心配です。
彼らを追うため山を登ろうと提案しますが、ウソップが引き止めます。
恐いから。
そのとき、ドルトンが息を吹き返します。
やっと立ち上がれるだけの体で、ワポルの政権奪取を阻むために山を登ろうとします。
「国の崩壊という悲劇の中にやっと得た好機じゃないか…!!! 今はい上がれなければ永遠にこの国は腐ってしまうぞ!!!」
そう言い、満身創痍で決意を口にします。
それを見たウソップは、力を貸すことを決めます。
「乗れ!!! おれが連れて行ってやる!! 城へ!!!」
今さっき、山へ登ろうというビビの提案を恐いからと却下したウソップが。
ドルトンの覚悟を目の当たりにし、登ることを決めるのです。
力がないからこそ、ウソップの男気が見えるシーンです。
しかし力が足りないウソップでは、ドルトンを担ぐものの牛歩の進みです。
「おい…ウソップ君 やはり無理が…」
「無理じゃねェっ!!! 連れて行く!!!」
「国のために戦うんだろ!! あんたのケジメつけるんだろ!!? 安心しろよ…………!!! その決意は無駄にさせねェ!!!」
その姿を見たゾロは、代わりにドルトンを担いで登ることを決めます。
「……山登りゃいいんだな?」
ウソップは蹴ってこう言います。
「おれはこれから本気パワー出すとこだったんだからな!!!」
「………ああ わかってるよ………」
こうしてドルトンを連れて城へ向かうことになるのでした。