チョッパーの悩みを吹き飛ばす、ただシンプルな誘い文句
覚悟もなく海賊旗を嘲笑うワポルを倒したルフィ。
城に登ってきたゾロ、ウソップ、ビビで全員が集まり、サンジとナミはDr.くれはの治療を受けることになります。
その間、ルフィはチョッパーを追いかけ回します。
海賊の仲間に引き入れるために。
しかし、なかなか捕まらず夜になってしまいます。
それでもずっと探すルフィ。
一緒に海賊をやろうとずっと叫び続けます。
チョッパーもそれを聞き、考え込みます。
(行きたくないわけじゃないさ…)
チョッパーはルフィの誘いに乗るためではなく、お礼を言うためにルフィ達の前に姿を現します。
ルフィが声をかけます。
「おい お前 いっしょに海賊やろう!!」
「…無理だよ…」
「無理じゃねェさっ!!! 楽しいのにっ!!!」
チョッパーは答えます。
「だっておれは………トナカイだ!!! 角だって…蹄だってあるし……!! 青っ鼻だし…………!!!」
ナミはDr.くれはの言葉を思い出します。
(お前達に………あいつの心を癒せるのかい?)
「そりゃ…海賊にはなりたいけどさ…!!」
「おれは”人間”の仲間でもないんだぞ!! バケモノだし…!!! おれなんかお前らの仲間にはなれねェよ!!! …だから…お礼を言いにきたんだ!!!」
「誘ってくれて ありがとう… おれはここに残るけど いつかまたさ…気が向いたらここへ」
そのチョッパーの言葉を遮り、ルフィは声高く呼びかけます。
「うるせェ!!! いこう!!!!」
“海賊になりたい”という言葉が聞ければ、それ以上何も関係ない。
すべてを笑い飛ばすようなルフィらしい誘い文句でした。