自分のやるべきことを見据えたルフィの力強い言葉
クロコダイルのいるカジノ・レインディナーズに到着したルフィ達。
ミス・オールサンデーに迎えられ、VIPルームに招かれます。
その結果―――
牢屋に閉じ込められます。
しかもその牢屋は”海桜石”で作られており、能力者の力を奪ってしまいます。
“海桜石”は、とある海域のみに存在する不思議な石で、海と同じエネルギーを発しているといいます。
そのため文字通り手も足も出ない状況のルフィ達。
すぐそこにクロコダイルがいますが、彼は主賓を待っていると言います。
その主賓とはビビのことで、ミス・オールサンデーに連れられてやってきます。
クロコダイルの挑発に怒りを抑えられないビビ。
「お前さえこの国に来なければアラバスタはずっと平和でいられたんだ!!!!」
しかしビビの攻撃はクロコダイルには通じません。
“スナスナの実”の能力で砂になれるため、物理的な攻撃は一切効かないのでした。
ビビに手を出さないクロコダイルですが、それはビビに絶望を与えるため。
国王に成りすましたMr.3ボン・クレーによって反乱軍との戦争がはじまります。
「なんて作戦を…!!」
クロコダイルは機嫌よく話します。
「心にみんなこう思っているのさ おれ達がアラバスタを守るんだ…!!!」
「やめて!!! なんて非道いことを……!!!」
「ハハハハ………!! 泣かせるじゃねェか…!! 国を想う気持ちが国を滅ぼすんだ…!!!」
そして反乱軍を止めに行こうとするビビに2択の提案を持ち掛けます。
「反乱を止めたきゃ今すぐにここを出るべきだミス・ウェンズデー さもなくば…ハハ…!! 何十万人死ぬことか…!!
無論こいつらを助けてやるのもお前の自由 この檻を開けてやるといい」
檻のカギはバナナワニという凶暴なワニの巣に落としたうえで。
「罪なき100万人の国民か…未来のねェたった4人の小物海賊団か 救えて一つ いずれも可能性は低いがな」
ユバを襲った砂嵐の真相も知り、打ちひしがれるビビ。
クロコダイルへの攻撃も止めてしまい、その心が折れそうになったときルフィが叫びます。
「何とかしろっ!!! おれ達をここから出せ!!!」
ルフィは自分たちを救うように言います。
クロコダイルはその言葉を命乞いと取りましたが、ルフィは続けます。
「おれ達がここで死んだら!!! 誰があいつをぶっ飛ばすんだ!!!」
助かるためではなく、すべてを救うためにまず自分たちを助けろと言ったのです。
それに反応するクロコダイル。
「…………自惚れるなよ 小物が……」
ルフィも言い返します。
「…………お前の方が 小物だろ!!!」