ゾロが”呼吸”を感じ、鉄を斬るシーン

「礼を言う」
ロロノア・ゾロ
第195話「”Mr.武士道”」

死の境地から鉄をも斬ることができるようになったゾロの戦いの中での進化

スパスパの実を食べた、全身が鉄と同じ硬度になれるMr.1。

ゾロの猛攻は確実に当たっていますが、傷一つつけることはできません。

手応えがあっても斬れず、”発泡雛菊斬”で吹き飛ばされます。

(鍛錬なら誰よりも積んできた 命を削るような窮地にも幾度となく立ってきた…………!!)

(おれに足りねェものは一体何だ…………!!?)

瓦礫の中で、先生との会話を思い出すゾロ。

「世界には手伝って何だって斬っちゃう奴がいるって…!! 本当!!?」

「………ああ本当だよ………」

先生は答えます。

「いいかい世の中にはね
 何も斬らない事ができる剣士がいるんだ
 …だけどその剣士は鉄だって斬れる 同じ刀でね」

「”最強の剣”とは…守りたいものを守り 斬りたいものを斬る力
 触れるものみな傷つける様な剣は 私はね…”剣”だとは思わない」

復活するゾロですが、思い出した”何も斬らない剣”が何かは検討もつきません。

今できること、それはとにかく押す「豪剣」で突き進むのみ。

「押して押す事 これが”豪剣”の極意!!!」

しかし、押して優勢になっても斬れないため倒すことはできません。

ついには”螺旋抜斬”というドリルのような技で瀕死にまで追い込まれてしまいます。

剣も飛ばされ、止めの一撃を食らい、石の柱も崩れてきます。

埋もれたかと思いきや、そこに立っているゾロ。

避けたのではなく、落ちてくる位置がわかったというゾロ。

剣の場所もわかる。

(こういう感じは前にもあった…あたりがやけに静かで…自分の鼓動がバカにデカく聞こえる…まさに…”死の境地”ってやつか)

死の境地。

そこでゾロは気配でもなく、もっとくっきりしているという”呼吸”を感じたのです。

万物の呼吸を感じ取っているゾロ。

先生の言っていたことがわかったような気がします。

(”何も斬らない”ってのは…”呼吸”を知れって事なのか…!!?
 それが…鉄をも斬る力…!!?)

硬くはない植物の葉は斬らず、石を斬るゾロ。

Mr.1の鉄の”呼吸”も聴くことができます。

そして、ついにMr.1を斬り伏せて勝利します。

「礼を言う」
(おれはまだまだ強くなれる)

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