共に命を賭け、そして死なせないために行動できる仲間という存在
3度目の戦い。
ルフィは己の血を使うことで、砂を固まらせクロコダイルを攻撃することができるようになります。
しかしそれは、それだけ血を流しているということでもあります。
クロコダイルと互角の戦いを繰り広げるルフィ。
そしてとうとう一撃、毒針を受けてしまいます。
勝ちを確信して話すクロコダイル。
「”串刺し” ”生き埋め” ”干上がり”
そのいずれからも立ち上がったお前だろうと こいつには耐えきれん
勝負ありだ 直 毒が体をめぐる」
それに対しルフィは返します。
「お前は何もわかっちゃいねェ…!!!」
聞き返すクロコダイルを無視して攻撃を続けるルフィ。
毒がまわり、力も抜けかけますが攻撃を止めることはしません。
「……どの道お前は勝っても負けてもこの聖殿の下敷きになっちまうんだ
三度の戦いでお前はここに立ってるだけでもおかしいくらいの攻撃を受け…」
クロコダイルの言葉を遮り、力を振り絞りまだ攻撃をするルフィ。
なぜそこまでするのかわからないクロコダイル。
「お前の目的はこの国にはねェ筈だ!!! 違うか!!?
他人の目的の為に…!!? そんな事で死んでどうする
仲間の一人や二人…!! 見捨てれば迷惑な火の粉はふりかからねェ!!
全くバカだてめェらは!!」
今度はルフィは答えます。
「だからお前はわかってねェって言ったんだ…」
「ビビは…………あいつは人には死ぬなって言うクセに…自分は一番に命を捨てて人を助けようとするんだ…
…放っておいたら死ぬんだよ お前らに殺されちまう!!」
噛み合わないルフィとクロコダイル。
自分の命を賭ける意味がわかりません。
「――わからねェ奴だ…だからその厄介者を見捨てちまえばいいとおれは…」
「死なせたくねェから ”仲間”だろうが!!!」
クロコダイルの言葉を遮り叫びます。
「…だからあいつが国を諦めねェ限り…おれ達も戦う事をやめねェんだ!!!」
「……たとえてめェらが死んでもか」
「死んだときは それはそれだ…!!」
死なせたくない仲間がいる、それだけでルフィの戦う理由になるのです。
広場では爆破の時間が迫り、最後の闘いが始まります。