本当に国が戻った、ビビの想いがこもった言葉
ペルの決死の覚悟により、時限爆弾は空中で爆発し国民の命は守られます。
大きな爆音と光で、一瞬すべての戦いが止んだ−−−
と思われましたが、両軍は立ち上がりまた戦いが始まります。
まさに狂気…。
それを見て、ビビは叫びます。
「戦いを!!! やめてください!!!」
何度でも。
一方で、クロコダイルを破ったルフィ。
地上へと突き破る攻撃で、クロコダイルを上空に吹き飛ばします。
それを見たサンジが皆に声をかけます。
そして、ルフィの勝利を確信します。
ビビも吹き飛ばされるクロコダイルを見ますが、だからこそ悲しみが湧き上がります。
「……もう敵はいないのに………!!
これ以上血を流さないで…………!!!」
ビビはまた叫びます。
「戦いを…!!!! やめて下さい!!!!」
その声は天に届き―――
雨が降る。
爆発でも止まらなかった戦いの手が止みます。
人々にもビビの声が届き、ビビの存在にも気付きます。
王女として口を開くビビ。
「今降っている雨は…!! 昔の様にまた降ります」
「悪夢は全て…終わりましたから…………!!!」
クロコダイルによって作り上げられた悪夢。
この国民同士の戦いも、砂嵐も、降らない雨も。
戦い続けたビビの声がもたらした奇跡のシーンでした。