それはつまり、白ひげを残し撤退しろということを意味します。
船員たちは受け入れられず、一緒に帰ろうと白ひげに食い下がります。
命の終わりが近いことを理解している白ひげは激昂し叫びます。
「船長命令が聞けねェのか!!! さっさと行けェ!!! アホンダラァ!!!」
それを聞いたエースは足を止め白ひげの方を見つめます。
ルフィが声を掛けます。
「行こう!! おっさんの覚悟が……!!!」
エースは無駄にはしないと口にし、それでも白ひげの前に足を運びます。
そして、頭を下げじっと白ひげを見つめ―――
白ひげが声を掛けます。
「……言葉はいらねェぞ……
………一つ聞かせろエース…」
ただ一言、エースに問いかけます。
「……おれが 親父でよかったか……?」
即答するエース。
「勿論だ……!!!」
それを聞き白ひげは満足げに笑うのでした。
「グララララ…」
家族を望んだ白ひげが最後に聞きたかったこと。
ただただ息子たちに愛されたという親心でした。